ワンダリングチャレンジとは
ワンダリングチャレンジは、3人1組のチームで、
自宅や街の様々な場所で用意されたミッションに挑み、
その経験から得た学びや成長、表現力などを競う大会形式のゲーム・イベントです。
2013年、当時大学生であった創設者は、若者が教室から出て自らの可能性を探求し、現実世界とかかわり、人生への目的意識を育むことを意図してこのプログラムを設計しました。ワンダリングチャレンジのミッションは、若者がコンフォートゾーン(居心地の良い場所)から飛び出し、感情と精神の両面で成長し、自らの核心を探すように問いかけ、また地域社会のニーズを理解するために疎外された人たちの声に耳を傾けることを奨励します。
ワンダリングチャレンジはこれまでに台湾の15都市、日本の2都市、マレーシアの2都市、中国、香港、米国の2都市で87回開催され、11,000人以上の学生が参加しました。合計で44,000を超えるミッションが達成され、彼らのアクションが22万人にはたらきかけました。参加学生たちは環境やホームレス、移民労働者などのテーマについての意識と理解を深め、この世界にポジティブな変化やあたたかさをもたらしています。
非営利団体 City Wanderer
シティワンダラーは、2015年に台湾で設立された非営利団体です。若いワンダラー(Wanderer: 放浪する人)たちが人生の目的を探求し、自分と対話して、信念を追求して生きられる世界を目指しています。プログラムで得られる力
取り組むミッションは、
若者が未来への目的意識(Sense of Purpose)を自ら育むために必要な
4要素(スタンフォード大学のウィリアムデーモン教授が提唱)を
理論的な裏付けとして設計されています。
日常を舞台に、期間中にチームで上記の要素のある様々な経験を積み重ねる中で、社会への視野や見方が変わるなかで、自分の興味関心や得意不得意をより深く理解し、社会の中での自分の役割についての認識が深まります。また、自分のコンフォートゾーンを一歩抜け出す成功体験を積むことで自分の可能性に気づき、さらにそれを応援してくれる周囲との関係性の構築がなされることで次の挑戦へと進む土台が作られていきます。これらの成長は、一人ひとりが自分の在りたい姿・欲しい未来へ向けて、自ら挑戦を続けていく大きな力になると考えています。
実際に起きた参加者の変化
さらなる挑戦へとつづく
大きな自信となる。
「とにかく学びだらけのイベントで、自分を本当に成長させてくれました!!これからもっと大きなことに挑戦できる自信が湧いています!」(高校1年生・女子) できなそうなことにも挑戦してみたいという気持ちが芽生えました。1人ではできそうにないことでもメンバーと協力して達成できたことで、自分1人でもやりたいことに挑戦し続けようと思えたからです。(高校1年生・女子)
自分のやりたいことや
問題意識を発見し、
次のアクションへつながる。
(ワンチャレに参加して気づいた社会課題・やりたいことは)日本のコロナによる貧困問題です。昔から好きだった地元のお店が潰れてしまうのはすごく悔しいです。そのせいで日本の企業も減ってしまうと思うと悲しいので自分もなにか行動したいです。(高校1年生・女子)
「こんなのやってもいいのかなと思ったけど、ミッションへの挑戦を通して自分が思った以上にできると思えたので、やってみる分だけやってみて、できなかったらできなかったでいいし、ちょっとでもできたらここから先の自信にもなるかなと考えました」※参加後に課題意識として強かったコロナ禍での学校再開に関して、再び休校にするように署名活動を実施。(高校3年生・男子)
日本での実施背景と目的
日本では教育改革が進み、自分の興味関心に基づき自ら問いを立て探究していくような学び方が拡がっています。しかし、その中でもその時間や環境を活かせる人とそうでない人に大きな差が生まれ始めてるように感じています。その差を生む大きな要素に「自分の興味関心に気づけているか」「挑戦することへの心理的なハードル」の2つがあると考えます。
時間があってもそもそも自身の興味が明確でないと何をしていいかわからず動き出せない。また様々な課外プログラムなどがあっても、参加することへの心理的ハードルが高く参加できない。その結果、結局新たな出会いもなく、時間ばかりが過ぎていく。そんな負の循環とも呼べる状況があります。
- まだ自分自身の興味関心や問題意識が明確でなくても仲間と気軽に参加ができる
- 楽しみながら自身の可能性や興味関心を発見するとともに、成功体験を積み上げ自信となる。
- その結果次の一歩へのハードルを下げ、また次の挑戦を見つけやすくなる。
私たちは、広がりつつある新たな学びの環境を一人でも多くの高校生が活かせるようになり、自身の在りたい姿へと自ら挑戦していけるように後押ししたいと考え、このプログラムを全国に広めたいと活動を続けています。
より多くの高校生へ届けるために
私たちはこのワンダリングチャレンジを日本中へと拡げ、
より多くの高校生の挑戦を後押ししたいと考えています。
そのために、皆さまのご協力が必要です。
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①学校・地域での独自開催を行う
学校のカリキュラムに応じて、学年単位/学校単位にてワンダリングチャレンジを実施できるように現在プログラム開発を行っております。また、皆さまの地域で学校横断で地元の企業・NPO等が主体となって実施するサポートも行っています。ご興味がある方はこちらを御覧ください。
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②高校生へイベントを紹介する
皆さまの関わる高校生へ本イベントの情報をお知らせいただけませんか?周りの大人の後押しは、最初の一歩を踏み出す大きな力になります。大会開催時にチラシ等での情報の発信・伝達をご協力頂ける場合は、お問い合わせよりご連絡いただけますと幸いです。
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③お問合せはこちら
運営チームについて
高校生を中心とした若者に、未来への目的意識(Sense of Purpose)を育むキッカケとなる場や機会を提供することを通じて、2019年に次世代リーダー育成のプラットフォームづくりを担っていきたいと考えたメンバー有志により設立されました。実行委員会を核として構成する団体は、それぞれ下記となります。
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NPO法人ETIC.
https://www.etic.or.jp/
次代を担っていく20代を中心とした若い世代に対して、実社会との接点や機会提供を重視した事業を行うことにより、アントレプレナーシップ(自らの意思と行動で、社会に価値を創造していこうとする精神)溢れる人材を育成、輩出していくことを目的とする。
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一般社団法人ウィルドア
http://willdoor.org
高校生や大学生を中心とした若者が、自らの自由な発想・価値観に基づきそれぞれの「在りたい姿」や「やりたいこと」を探究することができるような社会の実現を目的とする。